2013-05-17

還元作用とは、物質が酸素を失う、あるいは水素と結合したり原子やイオンが電子を得ることをいいます
この作用を行う物質のことを還元剤といいます


パーマでは1剤中のチオグリコール酸などの還元剤が毛髪中のシスチン結合に水素を与えて還元剤として働きシスチン結合を切断します


還元剤には
●チオグリコール酸類(医薬部外品)       分子量:92
●システィン類(医薬部外品)          分子量:121
●サルファイト〔亜硫酸ナトリウム〕(化粧品)  分子量:126
●システアミン(化粧品)            分子量:77
●チオグリセリン(化粧品)           分子量:108
●スピエラ〔ラクトンチオール〕(化粧品)    分子量:118
などがあり、毛髪中のシスチン結合を切るという働きがあります


これも少し頭に入れておいたほうがいいのですが
パーマ1剤が毛髪ケラチンのS-S結合にH(水素)を与えると、パーマ1剤中のチオグリコール酸はH(水素)を放出してジチオジグリコール酸になる
もうちょっと詳しくすると
毛髪に1剤を塗布すると、毛髪のシスチン結合は還元されて切断、1剤中のチオグリコール酸はH(水素)がでることにより、酸化されジチオジグリコール酸という別の物質になる
毛髪は還元され、髪の毛の中に入ったチオグリコール酸は酸化され(水素を失うので)ジチオジグリコール酸となる
パーマ2剤をつけたときだけが、酸化されるわけではないのですね!
空気に触れても酸化します
ジチオジグリコール酸は水溶性なので、水洗で流れ出ます


その反応とは別に、実はパーマ1剤の中にはあらかじめ、このジチオジグリコール酸が配合されています

ジチオジグリコール酸には、チオグリコール酸が毛髪を還元するのを邪魔する働きがあります
(それはそうですよね、相反するものなのだから)

その邪魔するものをいれておくことによって、チオグリコール酸が過剰に毛髪を還元しすぎないように調整することができます

※チオグリコール酸の濃度が7.0%以上のときには、越えた%分ジチオジグリコール酸を必ず配合することになっています


それともうひとつ♪
還元剤であるチオグリコール酸は単独では文字通り酸です
その溶液は約pH1.5ぐらい このままでは皮膚への刺激が強いため、アルカリ剤で中和して
チオグリコール酸塩(中性)にして使用するんですね

パーマ1剤の働きである、シスチン結合に水素を与えて結合を切る働きは、アルカリ側で活発的に行われるので、アルカリ剤で中和した中性の物質(チオグリコール酸塩)にさらにアルカリ剤を加えることによってアルカリの性質にする。この加えるアルカリ剤を遊離アルカリといいます
(何年か前にこの遊離アルカリを調べて書いたのですが、その後あんまり聞かないですね)

必要以上にアルカリが強いとケラチンが溶け出したり、いいことがないので、遊離アルカリは本当はないほうがよいのかもしれません




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